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こんにちは、イッシーチャンです。
京都 祗園手帳 を手に思いを馳せる京都。
今回はちょっと珍しい男性像の天照大神、中国故事と祇園祭の関係についてです。
速読レポート(5)岩戸山=男性の天照大神
天照大神は誰もが知る女性神です。しかし、岩戸山(曳山:前祭編155ページ)の天照大神は男性像になっています。
女性であるという説が主流な現代と異なり、平安時代~武士の時代には男性として信仰されている事もありました。
祇園祭はまさしく平安からの神事。大切に受け継がれていますね。
![]() この天照大神は魏志倭人伝(200年ころに書かれた中国の歴史書)に出てくる卑弥呼または壹与ではないかと言われる事もあります。 また、卑弥呼と壹与は前祭編162ページ掲載の船鉾に出てくる女性神功皇后ではないかという説も。 つまり神功皇后こそが天照大神ではないか、そう考えます。 同一人物であれば、一人で2つの山鉾に乗っているという事になりますね。 ※この時代の人物関係にはたくさんの説があります |
速読レポート(6)函谷鉾清少納言も詠った函谷鉾
祇園祭の鉾には面白いエピソードがいっぱいです。函谷鉾もその一つ。
中国の故事で、追われる孟嘗君が、食客の一人が得意とする鶏の鳴きまねで函谷関を通過し危機を脱する話があります。
この題材より函谷鉾ができています。
その事がわかる説明も、前祭編に乗っていますね。
この題材を清少納言がつかって「夜をこめて、鳥のそらねは、はかるとも……」
と函谷関を引き合いに出した歌を詠っています。清少納言は教養がありますね。